融着機はこまめに充電すべし
融着機=
インターネット工事の際、光回線を熱で繋ぐことのできる特殊な機械。
#めちゃくちゃ高い。
#中古車買える。
#工事に必要不可欠さ15年連続1位。
なんでもない月曜日。
快晴。
9時からマンションのインターネット工事。
前日は2日休みをいただいていた。
きれきれにあそび飛ばしていた。
ツシッターと合流し、
高所作業車で現場に向かう。
道中に思い出す。
融着機のバッテリーやったかもしれんと
(やった=充電し忘れた)
(基本的には2日に1度はしておきたい。)
(予備バッテリーはもちろん無い)
ただ、今日はTKが別の車で来るから
その車に乗っている融着機がある。
問題ない。
現場に入り、俺はクロージャに向かった。
電柱の近くで見かけるあの謎の黒い箱。)
案の定バッテリーは既にレッドゾーン。
残量12%を指していた。
うむ、TKのやつがある。
なんなく融着を済ませて、マンションに向かう。
ツシッターから開口一番
「TK融着機忘れたらしいもんで、貸してー!」
おーssssssssssssss
残る融着ポイントは、MDFと宅内のピッグテールの2ヶ所のみ。
(MDF=マンションのみ存在する設備)
(ピッグテール=ブタのしっぽ)
全て引っ張り検査で切れることなく、パツイチで決めることができれば、望みはあるかもしれない。
「ういよ〜〜〜〜」
何事もないように、ツシッターに融着機を渡した。
ツシッターがMDFで融着をした。
パツイチだ。
さすが、俺のbro。
中に入る。
TKが作業をしていた。
俺は電源を入れる前に、やれる準備を全て行い、万全かつスピーディに電源ボタンを押した。
ピピピピピッ
誤差0.02
全く問題ない。
蓋を開ける。
。。。
パツイチだ。
冷静かつスピーディーにスリーブを加熱ゾーンに移動させる。
ウィぃぃぃん
たのむ、、ここが一番電力を使う。
……2、3秒後くらいだろうか。
電源は…………落ちた。
おわた。
俺は冷静にスリーブの状況を見極める。
そう。
その2、3秒の間に、確実に熱は発され、予熱でスリーブは少しずつ溶けていた。
結果、全て溶けきらなかったが、
融着箇所は問題なくカバーできているところまで溶けてくれていた。
試しにもう一度再起動をかけたが、
「すぐ充電してください」
という警告の元、電源は落ちた。
おれは融着機の最後まで出し切ってくれたことに感謝しつつ、
改めて、現場仕事の充電器具はこまめにすべしであると、こころに十字架を立てた。
また書きます。